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2014 年度 実施状況報告書

PETによる固形がんの代謝特性解明:効果的診断法確立に向けての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 24501348
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

古川 高子  独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, チームリーダー (00221557)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードがん / 代謝 / グルコース / 核酸 / グルタミン / 酢酸
研究実績の概要

平成26年度は、F-18標識3'-Deoxy-3'-fluorothymidine(FLT)とC-14標識2-deoxy-2-fluoro-D-glucose(FDG), acetate, glutamineの組み合わせ、および、F-18標識FDGとC-14標識acetate, glutamineの組み合わせでのトレーサーの体内分布実験について、24および25 年度とあわせ、HT29, H441, H520, U87MGの4種類の腫瘍についてのデータ収集を終了した。また、腫瘍内分布の比較についても、それぞれのトレーサーと腫瘍の組み合わせについて、データ収集を行った。
2つの標識体で腫瘍への取り込み量に有意な正の相関が見られたのは、FDGとグルタミン,FLTと酢酸であり、他の組み合わせでは2つ間に正の相関は認められなかった。さらに、FDGとグルタミン,FLTと酢酸の組み合わせでは腫瘍内の分布パターンにも類似が見られたが、他の組み合わせでは異なるパターンが目立った。FDG, FLT, グルタミン,酢酸はいずれもがんの増殖を反映すると考えられてはいるが、腫瘍への取り込みや腫瘍内分布は必ずしも同じ傾向を示すものではなく、その解釈には十分な注意が必要と考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2014年1月から6月まで、所属研究機関から所外に派遣され、この間ほとんど実験を行うことができず、計画に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

実験ははぼ終了しているが、データの解析がまだ十分でないため、解析を急ぎ、結果をとりまとめて、学会等で発表しようと計画している。

次年度使用額が生じた理由

2014年1月から6月の間、勤務形態が変化(週4日外部機関に派遣)したため、実験計画に遅れが生じた。

次年度使用額の使用計画

海外学会(国際分子イメージング学会)及び国内学会(日本分子イメージング学会)での発表に必要な費用に充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] がんの代謝を標的とする放射性トレーサーの腫瘍取り込み比較2015

    • 著者名/発表者名
      古川高子、元清華、金朝暉、Winn Aung、佐賀恒夫
    • 学会等名
      日本分子イメージング学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-05-20 – 2015-05-21

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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