研究成果の概要 |
本研究では、がんの代謝を標的とした放射性薬剤の集積について相互の関係を知る目的で、FDG, FLT, グルタミン,酢酸について、2つの薬剤の組み合わせで、同一個体での腫瘍取り込み、同一腫瘤内での分布を比較した。2つの間で腫瘍への取り込み量に有意な正の相関が見られたのは、FDGとグルタミン,FLTと酢酸であり、これらの組み合わせでは腫瘍内の分布にも類似が見られたが、他の組み合わせでは差異が目立った。FDG, FLT, グルタミン,酢酸はいずれもがんの増殖を反映すると考えられてはいるが、腫瘍への取り込みや腫瘍内分布は必ずしも同じ傾向を示すものではなく、その解釈には十分な注意が必要と考えられる。
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