研究課題/領域番号 |
24501350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐々 直人 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50437026)
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研究分担者 |
後藤 百万 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10186900)
山本 徳則 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20182636)
服部 良平 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20324410)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 腎細胞がん / 分子標的剤 / 腫瘍血流評価 |
研究概要 |
本研究は、進行性腎細胞癌に対する分子標的薬の治療効果を、投薬前および投与後の経時的なダイナミックCT、造影超音波検査により評価し、さらに尿中FABP-L(liver -type fatty accid binding protein)を測定することにより、薬剤および患者ごとの治療効果発現時期を検討するとともに、簡便、鋭敏で、数値化できる治療効果評価方法を開発することである。さらに手術実施症例において、摘出標本をCT画像と同一切片に切り出すこと(マッピング;CT画像と摘出標本を照らし合わすことが出来る)。腫瘍縮小効果および投薬中の画像所見と部位照合(マッピング)することにより、患者個別に最も有効性が期待できる薬剤選択基準を確立することである。 本年度においては、症例数を確保した。術前に分子標的剤治療が必要と考えられる進行性腎細胞癌に対して、分子標的薬(スニチニブあるいはソラフェニブ)の投薬前、2週、8週または手術前に、ダイナミックCT、造影超音波検査により治療効果を評価し、さらに尿中FABP-Lを測定した。薬剤および患者ごとの治療効果発現時期を検討した。約20症例の症例蓄積が可能であった。手術症例においては、画像所見と組織所見との対比、VEGFなどの分子標的マーカ―の染色を検討している段階である。 また、分子標的剤投与前後で尿中FABP-Lを測定し、クレアチニンとの対比による投薬前後で数値比較を行い、効果副作用との関連を検討している。 現在、データの解析により、薬剤および患者ごとの治療効果発現時期を検討している。また、数値化できる治療効果評価方法を開発している。さらに手術実施症例において、摘出標本で特定分子の追加免疫染色および血管内皮細胞密度の測定を行い、腫瘍縮小効果および投薬中の画像所見と照合することにより、患者個別に最も有効性が期待できる薬剤選択基準を確立を目指し検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例の蓄積、画像評価、サンプルの集積については、順調に行われている。 免疫染色の確立、評価に時間を必要とした。評価方法についてはおおむねめどがつき、あとは経過にそって評価を行う予定である。 データの集積がすめば、予定通りのスケジュールとなる。
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今後の研究の推進方策 |
ほぼ症例集積、サンプルサイズの確保には、予定通りであり、今後も増加させることが可能と考えている。画像的評価は今後も計画通り行い、尿検体の集積も予定通り行っていく。 病理学的評価については、免疫染色のみでは定性化は可能であるが、なかなか定量化することが難しいことが検討の結果あきらかになった。代替え方法として、血管内皮細胞度を測定することを検討し、可能であると現状でかんがえている。研究協力施設にも、内皮細胞密度測定に関する、免疫抗体および計算ソフトを導入し、ある程度の測定実績をえている。今後は、本研究対象症例でも、どの部位を測定するとbetterであるかも含め、検討し、なんとかデータを出してたいと考え、実行に移す予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
必要な測定における免疫染色抗体および解析計算ソフトを充実させる。学会、研究会にも参加し、有効な評価方法についての情報集積、あたらしいアイデアの発見に努めていきたい。
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