現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の研究実施計画は「国立がん研究センターがん予防・検診研究センターのがん検診受診者を対象とした食物摂取頻度調査票の妥当性研究」において収集した既存の食事調査データ(144人)を用いて、下記の手順で食物摂取頻度調査票から推定したヘテロサイクリックアミン摂取量の妥当性を検討することであった。 (1)毛髪サンプル1gをブルーキチン吸着法により前処理を行い、液体クロマトグラフ-タンデム型質量分析計により、2-Amino-1-methyl-6-phenylimidazo[4,5-b]pyridine (PhIP)の濃度を分析する。 (2)食物摂取頻度調査票の回答と食品中のヘテロサイクリックアミン含有量データベースの値から、PhIP、2-amino-3,8-dimethylimidazo[4,5-f]quinoxaline (MeIQx)、2-amino-3,4-dimethylimidazo[4,5-f]quinoline (MeIQ)、3-amino-1,4-dimethyl-5H-pyrido[4,3-b]indole (Trp-P-1)の摂取量を計算し、これらの合計を総ヘテロサイクリックアミン摂取量とする。 (3)上記(1)と(2)の結果から、相関係数の算出などの統計学的検討により妥当性を評価する。 このうち(1)と(2)は終了し、(3)についても概ね終了していることから、研究実施計画に従い概ね順調に進展していると考えている。
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