日本人および日系人を対象に食物摂取頻度調査票によるヘテロサイクリックアミン摂取の曝露評価法の確立を目指した研究を実施した。日本人を対象とした食物摂取頻度調査票から推定したヘテロサイクリックアミン摂取量が、毛髪中PhIP濃度との比較によって疫学研究における対象者のランキングとして妥当であることを示唆する結果を得た。しかし日系人を対象とした食物摂取頻度調査票の妥当性については、その算出方法など更なる改善の必要性を示唆する結果であった。また毛髪中PhIP濃度を曝露指標とした場合、日本人より日系人の濃度が高い傾向にあることが示された。
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