本研究は, SKYNET(http://atmos.cr.chiba-u.ac.jp/)サイトで計測しているエアロゾルの光学的厚さ(AOT)や単一散乱アルベド(SSA)の精度向上を図ることが目標である.既研究から,AOTは精度よく推定されるが,SSAが過大評価傾向であることが指摘されており,本研究では,計測機材に由来するものと解析手法に由来するものの双方について,詳細に検討を行った.新たに全天分光日射計を導入し比較検討を行い,検定ではNASAが運営するAERONETとの比較を実施した.その結果SSAの過大評価は,計測された散乱光評価に主原因のあることが明らかとなり,その補正手法が提案された.
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