沿岸域の環境変化に伴う生物影響を迅速に把握するための海中発音生物テッポウエビ類の発する音を1分間あたりの発音数(パルス数)で表現する新しい環境指標を提案した。本研究では日本沿岸域のテッポウエビ類の生息域を明らかにし、環境の変化がテッポウエビ類の生息に与える影響について評価を行うことを目的とする。2012年から2015年の4年間をかけ北海道から沖縄の日本海側沿岸部66地点を調査した。その結果、全ての地点でパルス音が観測され本種が日本沿岸域に普遍的に分布していることを明らかにし、本手法による生物生息環境の定点モニタリングは日本沿岸域においてどこでも利用可能であることを示すことができた。
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