リスク評価の不確実性を解析し、健康影響に関する化学物質の水質基準項目について分類を行った。結果、大きく3つに分類できた。1つめは無機系物質の項目で、諸外国に比べ厳しい基準値が設定されている傾向があり、また、疫学調査の結果を用いて評価を行った項目が多かった。2つめは有機系物質の項目であり、動物試験に基づく評価が多いのが特徴であった。また通常の不確実係数(UF)に加えて追加のUFが考慮されている項目が多いのも特徴であった。最後は消毒副生成物の項目である。この項目は、国等により水質管理の考え方から異なるという特徴があった。また、リスク評価に向けた放射性セシウムの環境水中動態の不確実性も検討した。
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