本研究は、持続可能な開発ための教育(ESD:Education for Sustainable Development)を推進する地域モデルの構築とその主流化に向けた手法を明らかにするものである。国連大学が認定する世界149のESD地域拠点(RCE)のひとつである中部ESD拠点(RCE Chubu)を事例に取り上げ、参加型調査を行った。その結果、東海三県(愛知県・岐阜県・三重県)に広がる、伊勢湾と三河湾に注ぎ込む河川の流域圏をひとつの生命地域(Bioregion)として捉えてESDを推進する「生命地域/流域圏ESDモデル」の構築プロセスと、その主流化に向けた提言活動の効果を明らかにした。
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