研究実績の概要 |
研究成果として2冊の書籍を出版した。1冊は『環境の意思決定支援の基礎理論』勁草書房、である。内容は以下の通りである。 第1章 環境の意思決定支援の基礎としての厚生経済学、第2章 補償原理と社会厚生関数:効率性・公平性・公正、第3章 社会的選択、第4章 費用・便益分析、第5章 多基準分析、第6章 コンフリクト分析基礎理論、第7章 環境の評価:水辺環境と水道水質リスク、第8章 多基準評価による水辺環境マネジメント、第9章 吉野川第十堰におけるコンフリクト分析。 2冊目は、”Coping with Regional Vulnerability: Preventing and Mitigating Damages from Environmental Disasters," Springerである。内容は以下の通りである。 Part I: Overview and Contextは Sustainability and Human Well-Being; Water Resources Conflict Management: Social Risk Managementの2章で本書の基本的考え方を示している。 Part II: Socioeconomic Vulnerability in a Regional Perspectiveは、日本国内およびバングラデシュにおけるVulnerability(脆弱性)の状態を示している。Part III:Evaluation of Regional Vulnerabilityは、日本国内の水道水供給リスクとバングラデシュでのヒ素汚染による被害の評価事例を示している。Part IV:Risk Management of Regional Vulnerabilityは、脆弱性を考慮したマネジメントをコンフリクト分析や多基準分析によって示している。
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