大腸菌のDNAポリメラーゼV(Pol V)は誤りがちなDNA複製を行い、DNA損傷による突然変異誘発に重要な役割を果たす。私たちは新たにPol Vがリボヌクレオチドを基質として利用出来る事を見出し、DNA合成中にPol Vが取り込んだリボヌクレオチドが起点となってPol Vによって導入された変異が修復されるというリボヌクレオチド除去修復モデルを提唱した。またPol VはRecAによる特異な活性化制御をうけるが、RecA変異体の解析などからRecAはPol Vの触媒活性ユニットであるUmuCに結合することが分かり、活性型と不活性型ではその結合部位が異なることが判明した。
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