研究課題/領域番号 |
24510069
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
西村 有平 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30303720)
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研究分担者 |
田中 利男 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00135443)
島田 康人 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40378427) [辞退]
梅本 紀子 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40649365) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 放射線影響評価 / ゼブラフィッシュ / 発達神経毒性 / 蛍光生体イメージング / 行動解析 |
研究実績の概要 |
発達期の脳は成人脳に比べて放射線に対する感受性が高く、この時期の放射線被曝は先天奇形や、精神発達遅延、認知機能障害などの発症と密接に関連する。この分子機構を解明するため、マウスなどの動物モデルを用いて多面的な研究が実施されてきた。これらの研究に加えて、多数の検体の放射線曝露が容易で、脳の形態イメージングや、学習や不安などの機能を簡便に解析できるモデル動物を用いることは、様々な曝露条件における放射線影響評価を可能にし、放射線リスクの科学的基盤の深化に貢献しうる重要な研究課題である。本研究ではこのようなモデル動物としてゼブラフィッシュを選択し、様々な発達神経毒性評価系を開発した。具体的には、放射線が神経系分化に与える影響の評価に適したトランスジェニックゼブラフィッシュの作製や、放射線照射による睡眠覚醒障害評価に適した行動解析方法を確立した。また、放射線感受性に関与する遺伝子のノックアウトゼブラフィッシュを作製した。これらの評価系は、放射線の発達神経毒性の分子機構解析や、放射線影響を低減しうる薬物の探索に有用なツールとなる。
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