KuはNHEJ修復機構において必須の役割を担う。霊長類細胞では齧歯類細胞に発現していないKu80のアイソフォームが発現することが報告されている。また2つのアイソフォームに共通に存在するC末側の領域にNLSがあることが知られている。本研究の結果、霊長類細胞にのみ発現するとされているアイソフォームのN末側(1-88)にも局在を調節する領域が存在し、局在を介して機能を調節している可能性が示唆された。またGFP-KARP-1(1-88)を導入したトランスジェニックマウスとKu80変異マウスを作出した。これらの情報やマウスはKARP-1(1-88)の機能やDSB修復機構を解明するために有用である。
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