研究成果の概要 |
部位特異的なリン酸基認識抗体を用いて、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン(TCDD) もしくはオメプラゾール(OP)処理によりHepG2細胞におけるpSer-59のリン酸化が減少することを示した。ホスファターゼPP2Aの阻害剤であるオカダ酸(OA)はSer-59の脱リン酸化をブロックし、CYP1A1の転写を大きく阻害することを示した。同様の結果は、PP2Aのノックダウンの実験でも得られた。これらの結果は、TCDDもしくはOPからのシグナルはPP2Aを介したSp1のSer-59の脱リン酸化をもたらし、CYP1A1の転写を誘導していることを示している。
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