ハイドロキシアパタイト(HA)において、ストロンチウム(Sr)の吸着能及びゼオライトのセシウム(Cs)吸着の助剤としての可能性を評価するため、各種形態(粉末、多孔体、薄膜)のHAで吸着実験を行った。HAの表面積を増加させるため、SiをドープしたSiHAも作製した。その結果、HA及びSiHAともに、Srを60%以上吸着し、鉄イオンでCs吸着が阻害されたゼオライトに対しても、HAを付加することで、ゼオライトのCs吸着に改善が認められた。また、HA多孔体においては、Sr吸着率は5%に留まった。HA薄膜においては、Sr吸着を示し、薄膜浸漬後1分程度で吸着が起こっていることが明らかとなった。
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