RIビームによる原子核実験は通常大規模施設で行われているが、これと相補的な小規模・低コストのRIビーム発生器が実現すれば有用である。我々はタンデム型静電加速器の特長(低運転コスト、核種・エネルギーを短時間で変更可、小エミッタンス等)を生かした、RIビーム発生器のための「ガス輸送・単一加速器再加速ISOL法」を開発している。本手法のため、RI生成ガス標的管およびガス導入可能な負イオン源のテストを行った。今回のテスト結果から将来得られるRIビーム強度を大まかに見積もった。炭素11に対しては370個/s、三重水素に対しては6200個/s という結果が得られ、本手法の実現可能性が示された。
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