本研究では、マルチチョッパー型分光器について測定効率向上のための研究を実施した。計測手段を高度化するパルス整形チョッパーの多スリット化、及び、その運用方法の研究と実証試験を企図した。運用方法においては、シミュレーション等の検討により、多重Ei測定を用いて利用可能な入射エネルギーの帯域を拡大する測定条件についての定式化を示した。この測定法に必須となる多スリット型ディスクチョッパーについては、FEM等による工学的な成立性の検討を行ったが、製作を引き受けるメーカーが同分野から撤退したため、実機の製作とそれによる検証試験までには至らなかった。
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