ベータシート形成能を有するペプチドと、スペーサであるメルカプトエタノルで表面被覆した金ナノ微粒子を調製し、吸着法により基板表面にナノ微粒子集積体を構築した。得られた集積体は、TEM観察及びプラズモン吸収から、個々の微粒子が孤立化した状態で集積されたことが明らかとなった。その電気化学特性をSTSより評価したところ、200mV以上の印加電圧下でのみ電流応答を示す半導体的性質が観察された。そこで、被覆ペプチド側鎖にルテニウム錯体を導入したところ、光照射による酸化により、低電位印加時おいても高い電流応答を示す導体的性質へと変化することが明らかとなり、光電変換材料として有望であることが示唆された。
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