研究課題/領域番号 |
24510152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊藤 慎治 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 特任助教 (30570585)
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研究分担者 |
兵藤 文紀 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (10380693)
安川 圭司 九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (80372738)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ナノ材料 / 解析・評価 / 可視化 / 糖尿病 |
研究概要 |
周回型のオーバーハウザーMRI(OMRI)を用いたマウス胃内投与ニトロキシルプローブ分子イメージングの手法のさらなる確立のため、まずはCarbamoyl-PROXYL等のニトロキシルプローブを用いて画像化実験を実施した。この研究成果はフォーラム21衛生薬学・環境トキシコロジー学会で報告した。一方、生分解性高分子ナノ粒子プローブの作製においては、Tempaminが結合したPVM/MAナノ粒子(PVM/MA-Tempamin)の作製を試みた。これは強酸性の胃内に投与できるプローブとして着目したものである。市販のPVM/MA粉末およびTempaminの試薬を用意し、アセトン溶解、水添加、およびアセトン蒸発を行ってPVM/MA-Tempaminの水溶液を得た。得られたPVM/MA-Tempamin水溶液をガラスチューブに詰めてファントムサンプルとし、従来型OMRIを用いてラジカル濃度とOMRI画像強度の関係を調べた。PVM/MA-Tempaminのスピン-スピン干渉を考慮したOMRI画像強度が最大となるラジカル濃度を決定した。ここでPVM/MA-Tempaminのラジカル濃度は電子スピン共鳴法により決定した。上記のPVM/MA-Tempamin水溶液について培養細胞を用いて毒性試験を行い、顕著な細胞毒性を示すプローブ濃度を調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究で使用予定であった周回型OMRIが24年度途中に回避不能な故障を起こして使用不可能になったため、生分解性高分子ナノ粒子プローブの画像化実験は従来型のOMRIのみを用いて実施した。
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今後の研究の推進方策 |
周回型OMRIの故障は25年度初めには修理完了の見込みがあるため、24年度に予定していた生分解性高分子ナノ粒子プローブのファントムを用いた画増化の実験を継続するとともに、当初の予定どおり実験動物を用いた画像化実験およびプローブ徐放性試験を25年度に実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
24年度に予定の周回型OMRIを用いた生分解性高分子ナノ粒子プローブのファントムについての画増化実験に必要な研究費を25年度に繰り越して使用する他は、当初の予定どおり研究費を使用する計画である。
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