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2013 年度 実施状況報告書

磁気共鳴法による生分解性高分子ナノ粒子プローブの徐放性評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24510152
研究機関九州大学

研究代表者

伊藤 慎治  九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 特任助教 (30570585)

研究分担者 兵藤 文紀  九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (10380693)
安川 圭司  九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (80372738)
キーワードナノ材料 / 解析・評価 / 可視化 / 糖尿病
研究概要

ニトロキシルラジカルプローブの一種であるTempamineとPVM/MA とをアセトンに溶解し、この溶解液を水に加えた後にアセトンを蒸発除去することにより、Tempamine が結合したPVM/MA(PVM/MA- Tempamine)のナノ粒子を形成した。その後、未反応のTempamine分子を限外濾過によって除去することで、フリーのTempamine分子をOverhauser効果MRIの撮像に影響しない濃度まで減少させた。こうして得られたPVM/MA-Tempamineナノ粒子の水溶液にアスコルビン酸ナトリウム水溶液を加え、フリーTempamine水溶液と同様にラジカルが減衰することをESR法により確認した。PVM/MA-Tempamine水溶液のファントムサンプルについてラジカル濃度とOverhauser効果MRIの画像強度の関係を調べ、ラジカルのスピン-スピン干渉を考慮した画像強度が最大となるラジカル濃度を決定した。このラジカル濃度でPVM/MA-Tempamine水溶液をマウスの皮下に投与、またはゾンデを用いて胃内に投与し、Overhauser効果MRIによるPVM/MA-Tempamineのラジカル画像の撮像に成功した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究で使用予定であった新型の周回型Overhauser効果MRI装置が24年度途中に回避不能な故障を起こして使用不可能になり、25年度においても使用不可能な状態が全般的に続いたため、従来型のOverhauser効果MRI装置に切り替えて研究を進めている。

今後の研究の推進方策

今後は、糖尿病治療薬を含有するPVM/MA-Tempamineナノ粒子を作製し、糖尿病モデルマウスに皮下投与して、ナノ粒子のラジカル画像の撮像をOverhauser効果MRI装置により行うとともに、糖尿病治療薬の徐放による治療効果を調べる。ラジカル画像の解析により生体内での徐放製剤の分布および生体レドックス情報を得る。

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公開日: 2015-05-28  

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