研究課題
本研究の目的は、蛍光色素に代わる新しいタグとしてフッ素(19F)官能基を有する金ナノ粒子と磁性粒子を組み合わせたシステムを構築し、アレイ化することなく数十~百種類の遺伝子を19F-NMRにより高感度に検出・定量できる多次元化フォーカスト遺伝子診断システムを開発することである。本研究が指向する「19F-NMRを利用した多次元化フォーカスト遺伝子診断システムの開発」するため平成26年度は、前年度までの成果をもとに、新たに19F-DNA化金ナノ粒子の調製および金ナノ粒子表面での酵素フリー型クリックケミカルライゲーション連鎖反応との融合を検討した。その結果、標的DNAの濃度に依存して19F-DNA化金ナノ粒子を増幅できることを見出した。平成26年度に開発した19F-DNA化金ナノ粒子表面での酵素フリー型クリックケミカルライゲーション連鎖反応は、的DNAの濃度に依存して19Fシグナルの増幅が可能であったことから、おおむね順調に進行している。今後、平成26年度に開発した19F-DNA化金ナノ粒子表面での酵素フリー型クリックケミカルライゲーション連鎖反応の条件を最適化することで、19F-NMRを利用した多次元化フォーカスト遺伝子診断システムを開発する予定である。
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Analytical and Bioanalytical Chemistry
巻: in press ページ: in press
10.1007/s00216-015-8629-y
ACS Nano
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