本研究の目的は、蛍光色素に代わる新しいタグとしてフッ素(19F)官能基を有する金ナノ粒子と磁性粒子を組み合わせたシステムを構築し、アレイ化することなく数十~百種類の遺伝子を19F-NMRにより高感度に検出・定量できる多次元化フォーカスト遺伝子診断システムを開発することである。具体的には、磁性粒子と金ナノ粒子表面での酵素フリー型クリックケミカルライゲーション連鎖反応を組み合わせた超高感度(検出限界濃度:50 zM = 10-21 M)な遺伝子診断法を開発した。以上のことから、この手法は19F-NMRによる多次元化フォーカスト遺伝子診断システムの開発に有用なツールである。
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