研究課題/領域番号 |
24510170
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
澤田 廉士 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40380589)
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キーワード | MEMSセンサ / 血流量センサ / 畜産 / 接触圧センサ |
研究概要 |
繁殖牛の発情周期をMEMS高精度血流量センサーによって検知し、取得情報を携帯端末でモニタリングすることで人工授精適期を的確にとらえる高精度発情検知システムの実現に向けた研究を行っている。①発情状態の検知精度を向上させるMEMS血流量センサーとそのパッケージングの研究では、VCSEL(面発光レーザ)チップ、PD(フォトダイオード)チップならびにピンホールチップを貫通穴電極形成AlNセラミック基板チップにボンディングした光MEMSチップ(3mm角)に接触圧センサならびに温度センサを一体化したセラミックパッケージの設計が終了し作製に取り掛かっていて、昨年の遅れを取り戻しつつある。②飼育環境に対応したMEMS血流量センサーの超低消費電力化の研究についても、レーザ駆動をパルス駆動にすることにより、消費電力をこれまでのおよそ3分の1までに低減化することができ、かつフーリエ変換に悪影響を与えない回路設計を実現した。実際にこの設計に従って回路の政策を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本科研費におけるセンサ作製におけるキーデバイスである面発光レーザ(VCSEL)チップに関して、研究協力者である企業からの提供ができないとの突然の判断から遅れを取ったが、外国製品を購入することによって対応するとともに、全体のスケジュールを迅速化することにより昨年からの遅れを取り戻しつつある。
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今後の研究の推進方策 |
低消費電力化、接触圧センサならびに温度センサと一体化したセンサプローブを実現、フィールド実証実験を行い、低侵襲を目的として行った血流センサーパッケージの最適化を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年度(初年度)の時点でキーデバイスである面発光レーザ供給をする協力企業の都合により、繰り越した。研究計画通りの内容を進めるためには、初年度の繰り越し分を次年度に繰り越しす必要がある。 初年度の面発光レーザ供給の遅れが若干短縮されたものの、予定より遅れている。さらに計画から遅れないようにするために外国製の面発光レーザを購入することにより対処した。このことから当初の計画から遅れたが、本申請の研究期間内には、当初の計画をすべて遂行する。
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