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本研究では、独自の集積型の細胞マイクロアレイチップを作製し、血中循環がん細胞（CTC）の検出系の構築を目指す。本細胞チップ上で、多数の白血球を均一に配置し、そこに混在する極少数のがん細胞を高感度に検出し、単一がん細胞の解析まで行えるがん診断システムの開発を目標とする。
本年度は、昨年度までに開発した細胞チップ上で、全血中に混在する極少数のがん細胞を検出した後、独自に開発したマイクロマニピュレーターを用いて、標的の単一がん細胞の回収に成功した。さらに、回収した単一がん細胞におけるサイトケラチンのｍRNA発現をリアルタイムPCRで確認することができた。また、本細胞チップシステムを用いて、患者試料を用いたCTC検出の実証実験も行った結果、肺がん患者試料からCTCを検出することにも成功した。
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