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2014 年度 実績報告書

自然災害時の人道援助ロジスティクスにおける在庫モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24510184
研究機関東京工業大学

研究代表者

花岡 伸也  東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (90467027)

研究分担者 川崎 智也  日本大学, 理工学部, 助教 (30705702)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード人道援助ロジスティクス / 不確実性 / エージェント・ベース・モデル / 救援物資拠点配置 / 救援物資配送 / 救援物資発注
研究実績の概要

近年,世界各地で頻発している自然災害の増加により,被災者への救援物資輸送を目的とする人道援助ロジスティクス(Humanitarian Logistics)の重要性が高まっている。人道援助ロジスティクスでは,商業ロジスティクスとは異なり,災害発生前の準備段階と発災直後からの応答段階で,救援物資の在庫,需要と供給,配送ネットワーク等において多くの不確実性が存在する。そこで本研究では,複数の視点から不確実性を反映した人道援助ロジスティクスモデルを構築した。
昨年度までの研究成果は次の3点にまとめられる。①不確実性により生じる人道援助ロジスティクスの課題の解明。②準備段階における救援物資拠点の配置について,全世界を対象にP-メディアン問題により決定的モデルとして定式化したモデルと,一国を対象に在庫費用と輸送費用を決定的・確率的モデルによって定式化した費用最小化モデルの構築。③応答段階の救援物資配送において,援助組織の資金援助から始まり,2次・3次物資集積拠点から配送業者が救援物資を避難所に届ける最終配送段階までの過程で,複数の関連主体がかかわる状況をエージェント・ベース・モデルによって表現するモデルの構築。TOPSIS法による各地区・避難所の救援緊急度の評価や,輸送費用に対する物資欠乏費用の割合を用いた社会的便益指標によって,関連主体の関係をモデル化した。
平成26年度は,人道援助ロジスティクスの救援物資の発注に着目した。災害後のネットワークの途絶・混雑および需要量の急激な変化によってリードタイムと需要に大きな不確実性があることを背景に,発注点方式による在庫モデルにリードタイムと需要を確率変数として応用した理論モデルを構築した。数値実験では,発注量により物資欠乏費用が変化することを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] Relief inventory modelling with stochastic lead-time and demand2014

    • 著者名/発表者名
      Rubel Das, Shinya Hanaoka
    • 雑誌名

      European Journal of Operational Research

      巻: 235(3) ページ: 616-623

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.ejor.2013.12.042

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] An agent-based model for resource allocation during relief distribution2014

    • 著者名/発表者名
      Rubel Das, Shinya Hanaoka
    • 雑誌名

      Journal of Humanitarian Logistics and Supply Chain Management

      巻: 4(2) ページ: 265-285

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1108/JHLSCM-07-2013-0023

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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