近年,自然災害の被災者への適切な支援物資輸送を目的とする人道支援ロジスティクスの重要性が高まっている。発災後,支援物資の需要量は大きな不確実性を有する。また,支援活動は発災後の応答段階だけでなく発災前の準備段階でも重要である。さらに,国内外のステークホルダーが様々な業務に携わることから,組織間の行動の調整も必要である。以上より,本研究では次の3つのモデルを開発した。(1)準備段階と不確実性のある応答段階の2段階支援物資拠点配置モデル。(2)ステークホルダーの関係と行動をエージェント・ベース・モデルによって表現する配送モデル。(3)応答段階の不確実性を考慮した支援物資発注理論モデル。
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