研究課題/領域番号 |
24510191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
植竹 俊文 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (20305288)
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研究分担者 |
竹野 健夫 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (10305302)
菅原 光政 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (60196706)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 社会システム / トレーサビリティ / 品質保証 |
研究概要 |
本研究では、これら顧客の不安を払拭し、安心・安全を提供するため、部品製造、製品製造の生産過程に履歴情報を付加し、流通履歴と顧客情報を結びつけることにより一貫した品質保障の仕組みを提案する。そこでは生産計画と品質管理を基盤とし、その既 存理論に加えて問題解決のための新たな管理技法を提案し、プロトタイプシステムの開発と実証実験を通してその有効性を検証し実務への適用を図る。24年度は、対象を乳製品に対象を絞り、特に原材料に近い酪農家と家畜預託事業者が育成する家畜の出生から廃用までの記録管理を行うための情報システムを提案を行った。 酪農家と家畜預託事業者のそれぞれの育成現場での生産履歴情報の収集と共有,また,酪農家の農場での家畜看視を支援する機能を持った情報システム3つのサブシステムで構成されている。牧野管理システムでは生産履歴情報の収集、酪農情報配信システムでは家畜預託事業現場から酪農家に対して預託現場での家畜育成状況,近隣家畜市場の価格速報や酪農関連ニュースなどの情報配信を支援し、農場管理システムでは、酪農家の農場での分娩直前牛の看視を支援するために,スマートフォンを牛舎に設置し,カメラで一定間隔で撮影する.これらのシステムを通して収集されたデータは、次工程での生乳の集荷、加工、小売り、消費者への情報提供が可能となり、次年度以降の研究の基盤を構築することができた。 また、海外でのサプライチェーンの調査としてカンボジア、ベトナムにて調査を行い、その成果を学会で発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
対象が工業製品から農産物に変更したが、加工以降の流通、消費者へは同様に考えることができるので、概ねの目標は達成できたと考える。乳牛で得た知見を基に考えていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度の成果を受けて、原料-製品管理システムと製品-顧客管理システムを開発する。原料-製品管理システムでは、牧野管理システムに生産履歴情報を付加し、製品ごとに使用されている原料の出荷元や製造工程どのデータベースを構築する。
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次年度の研究費の使用計画 |
繰越金は、データ入力の増加に備えるために、謝金等に加算して使用する。 変更前:謝金等 データ入力 64千円 変更後:謝金等 データ入力 96千円
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