研究成果の概要 |
日本企業の財務データベースを利用し、企業の技術力は、売上Yや従業員数Lといった企業規模量と同じ性質を持つこと、売上に最も影響を与える企業規模量は従業員数Lであることを明らかにした。また、売上を決定するCobb-Douglas生産関数と、Y, 資産K, Lに観られる反転対称性との等価性を証明した。さらに、企業の売上・資産・労働力の3変数にジブラ則と準反転対称性が観られることを確認し、それらより(K;L)の同時確率密度関数を厳密に導いた。一方、企業の平均的な成長は、初期にはベキ関数的で、次に緩やかな指数関数に従うS字カーブに似た成長をすることを発見し、それを非ジブラ則とジブラ則より説明した。
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