研究課題/領域番号 |
24510218
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
新谷 浩一 東海大学, 海洋学部, 准教授 (60290798)
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研究分担者 |
今井 昭夫 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (40160022)
石原 良晃 大島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (60232336)
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キーワード | コンテナ輸送 / 空コンテナの回送 / 折りたたみコンテナ / 国際情報交換(オランダ) |
研究概要 |
近年,大規模コンテナ港の背後地では,空コンテナ(以下,空コンと呼ぶ)の過不足問題が深刻化している.その問題の緩和に,空のときに輸送容量を縮小可能な折りたたみコンテナ(以下,折りコンと呼ぶ)の導入が期待される.しかし,折りコンはいまだ本格的な実用化にいたっていない.そのコンテナの商業ベースでの誘導に対してはコスト削減効果を明確にする必要がある. そこで本研究課題では,折りコンの導入が港背後地でのコンテナトレーラ(以下,トレーラと呼ぶ)による空コン回送において,トレーラの使用台数と走行距離を減らし,コスト削減効果をもたらすのか否かについて数理モデルを用いて検討する. 平成25年度は,平成24年度に構築したモデルの前提条件の一部をより現実問題に近付けるために再検討した.そのため,定式化の一部を変更した.その変更によって,ある一定の知見が得られたので,国際会議での研究発表を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度に構築したモデルの前提条件の一部をより現実問題に近付けるために再検討したため,定式化の一部を変更した.それによって,ある一定の知見が得られたので,国際会議での研究発表を行い,当該研究領域の研究者と情報交換を行った.現在は,大規模問題も扱うことのできるようヒューリスティック解法を吟味し,準備を進めている. 現在のところ,おおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の今年度は,大規模問題に対応した数値実験を可能とするためのヒューリスティクス解法を吟味する.その後,プログラムのコーディングを行い,今年度中に数値実験,論文執筆および国際ジャーナルへの投稿を終えることを目標に研究を進める. 効率的に数値計算を行うためにヒューリスティック解法の採用が必要である.現時点ではまだそこまで到達できていない.したがって今年度は,ヒューリスティクスの手法を採用し,モデルにフィットさせる作業を行う.年度中に結果が得られれば,国際ジャーナルへの投稿する予定である. 昨年度に引き続き,次の2名に研究協力者になってもらう予定である. (1)オランダ・デルフト工科大学のRob Konings研究員 (2)オランダの折りたたみコンテナメーカ(Holland Container Innovations)のSimon Bosschieter氏 これらの研究協力者より,折りたたみコンテナに関するアドバイスや関連データをもらいながら円滑に研究が進められるよう努力する.
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度までは,数値シミュレーションの下準備を行ってきた.次年度(最終年度)では,本格的な数値シミュレーションを行うため,高速なコンピュータを導入が必要である. 次年度では高速コンピュータを導入するとともに,その周辺機器も購入する予定にしている.そのために,次年度使用額を使用する.
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