研究課題/領域番号 |
24510220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
松本 光崇 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 研究員 (00443226)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | リマニュファクチャリング / 製品サービス / 製造業のサービス化 / 複写機 / 資源循環 / リユース |
研究概要 |
製品リマニュファクチャリングの社会普及シミュレータの構築に向けて、本年度は国内における製品リマニュファクチャリングの現状の把握に重点を置き、企業インタビュー等を通じた調査分析を実施した。企業インタビューを実施した領域は、自動車パーツ(メーカー企業、独立系企業(非メーカー企業)の両者の取組み)、複写機、鉱山機械、建設機械、医療機器、発電機器等での取組みとした。メーカー企業の取組みにおいては、「サービス化」(製品の販売から製品の機能提供への転換)と連携させる形で製品リマニュファクチャリングを導入している例の中に成功事例が多く見られる。製造業のサービス化は、今日多くの製品領域でコモディティ化が進み、多くの製造業企業にとって事業の高付加価値化が喫緊の課題である中で、高付加価値化を目指して推進している企業が多い。本年度の発表成果としては、サービス化と製品リマニュファクチャリングの先進事例である複写機における取組みと現在の課題についての分析をまとめ発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年6月より、本務業務として経済産業省への出向を命ぜられ、本研究の推進については、元の所属への兼務の範囲内での実施であったため、エフォート率が当初計画よりも低いものとなった。 しかし一方で、出向したことにより、製品リマニュファクチャリング(以下「リマン」と記載)も密接に関連する「製造業のサービス化」(製品の販売から製品の機能(サービス)の提供への転換)について、企業との意見交換や省内での推進施策の検討の機会を得た。製品リマンが社会に広く普及していくためには、企業が製品サービスの高度化を進める中にリマンを組み入れていくことが近道であり、獲得した知見をリマンの今後の有望な対象領域の検討につなげていく。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、24年度の当初計画よりやや遅れた現状の把握についての調査を進めるとともに、研究目的の中の「リマンの条件・成功要因の分析」を実施する。25年度は、24年度に上記理由により当初計画よりエフォート率が低かったため、それを補完すべく当初計画よりも高いエフォート率で実施する。26年度は、25年度の成果を踏まえて、当初の計画どおりリマン普及シミュレータの開発を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の未使用予算については、25年度に、24年度に実施計画であった現状把握のための調査企業訪問、成果発表等を実施することとし、そのための予算とする。
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