中小製造企業が集積する地域において、地域としてのBCPを遠隔地域との連携により構築することは重要であり、統計情報等を用いて適切な連携地域を定量的に探索する手法を提案した。 遠隔地域間のBC連携ネットワークは、同時にイノベーションネットワーク、あるいは擬似的クラスターとしても有効と考えられ、地方の2地域間を対象としたネットワーク構築と効果を、参与観察手法によりに調査した。その結果、短い研究期間においても新規事業が開始されるなど、地域間ネットワークがイノベーション創出の基盤となる可能性が示された。ただし、ネットワーク化には適切なコーディネート機能の存在が重要であることも同時に明らかとなった。
|