近年のテロ事件発生は、アメリカの同時多発テロ、ロシアの爆破テロなど枚挙に暇がない。世界共通のニーズとして、我が国でも科学技術基本計画の科学技術政策の1つに、”安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術”の推進が掲げられ、軍用・産業用爆発物(トリニトロトルエン(TNT)、トリメチレントリニトロアミン(RDX)等)、手製爆発物(TATP、HMTD等)の同定を網羅的に行う装置の開発が求められている。そこで、本研究では、量子化学計算による理論研究と超短パルスレーザーイオン化質量分析の技術をもとに、高感度で網羅的な爆発物の同定を行うことを目的とする。
|