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2012 年度 実施状況報告書

防災林の流体力に対する機能向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24510262
研究種目

基盤研究(C)

研究機関地方独立行政法人北海道立総合研究機構

研究代表者

鳥田 宏行  地方独立行政法人北海道立総合研究機構, その他部局等, 研究員 (50414264)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード津波 / 雪崩 / 立木 / モーメント / ヤング係数
研究概要

津波における立木の根返り抵抗性を評価するため,クロマツ林において立木の引き倒し試験を実施し,根返り抵抗モーメントと立木の各要素(胸高直径D,樹高H,材積指標D2H,形状比H/D)との相関を分析した。その結果,立木はDおよびD2Hとの相関が高いことがわかった。また,津波における立木の幹の強さを評価するため,クロマツのヤング係数を測定したところ,その値は 8.7GPaであった。これらの値を用いて,幹折れまたは根返りが発生するときの流速(限界流速)を計算する基礎モデルを構築した。
雪崩に対する森林の抵抗性を評価するため,雪崩に対して,立木がどの程度のひずみエネルギーを蓄積するかを評価した。その結果,直径の増加に伴って幹に蓄積されるひずみエネルギーも増加するが,同じ直径ならば雪煙層密度が高い方が幹に蓄積されるひずみエネルギーは高くなることが示唆された。また,雪煙層密度を一定にした場合は,流れ層の密度が低いほうが,蓄積されるひずみエネルギーはわずかながら高くなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画的に研究が進展し,当該年度の実施した研究について,総括の意味合いを含めて,学会発表をおこなった。

今後の研究の推進方策

今年度も引き続き計画通りに研究調査を実施しする。

次年度の研究費の使用計画

本研究成果を発表するため,年度末に学術会議(森林学会)に出席した。北海道では,たびたび悪天候による交通網の乱れが発生するため,出張計画の変更をしなければならないことが時折発生する。そのため,このような不測の事態に備えて,次年度使用額が生じた。今後は,翌年度以降に請求する研究費と合わせて,物品費,旅費 論文投稿に関する英文校閲などに計画的に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] クロマツ海岸林における立木の引き倒し試験2013

    • 著者名/発表者名
      鳥田宏行,佐藤創,真坂一彦,阿部友幸
    • 学会等名
      日本森林学
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      20130325-20130328
  • [学会発表] 雪崩によるスギ立木のひずみエネルギーと直径との関係について2012

    • 著者名/発表者名
      鳥田宏行,竹内由香里
    • 学会等名
      雪氷研究大会
    • 発表場所
      福山市立大学
    • 年月日
      20120923-20120927

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公開日: 2014-07-24  

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