平成23年3月の長野県北部地震発生個所や新潟県内の平成23年や平成24年の大雨によって表層崩壊が発生した斜面では冬期に土砂と雪の複合流動現象が発生しやすくなっていることが確認された。また、長さ5mの斜面でマイナス10℃の低温室と野外で土砂と雪の複合流を発生させる実験を行って、流下延長と流下速度を測定し、乾雪が湿雪よりも流下延長が長く、また土砂と雪の混合比を変えることによって、流下状況が変化することがわかった。さらに、土砂と雪の2相の運動解析シミュレーションにより検証を行った。また、雪崩発生履歴斜面で解析を行い、雪崩の到達範囲を求めた。
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