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2013 年度 実施状況報告書

ゼニゴケにおける性決定遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 24510272
研究機関近畿大学

研究代表者

大和 勝幸  近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (50293915)

キーワードX染色体 / 雌特異的遺伝子
研究概要

平成25年度も前年度に引き続き,X染色体配列の探索を行った。まず,X染色体遺伝子の一部は雌生殖器官特異的に発現していると考えられるので,造卵器あるいは雌器床特異的に発現している遺伝子を探索した。RNA-seqデータの解析により,雌生殖器特異的遺伝子を23個見いだした。これらの遺伝子を含むゲノム配列を米国Joint Genome Instituteの未公開ゲノムデータ(JGI ver 0.6)より取得し,それぞれの配列に対するPCR用プライマーを作成した。しかし,いずれのプライマーも雄株および雌株で増幅が見られたため,今回評価した雌生殖器官特異的遺伝子は常染色体に存在すると結論づけた。
次に,雌ゲノム(BC4;標準雌株Takaragaike-2を4回戻し交配して得られた株)情報から雄ゲノム(標準雄株Takaragaike-1)情報を差し引いて,X染色体の配列を探索したところ,8 kb以上の配列が12本得られた。それぞれについて,雌雄特異性を雌雄標準株およびそれらのF1個体を用いたゲノミックPCRにより判定を行い,5配列が雌特異であることが判明した。
これまでに得られたX染色体配列について,類似性検索およびRNA-seqデータのマッピングにより遺伝子コード領域を探索している。見いだされた遺伝子についてRNA-seqおよびRT-PCR法による発現解析を行い,雌特異的遺伝子を絞り込んでいる。さらに,これらの遺伝子のプロモーターを単離し,レポーター遺伝子による発現解析も進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

X染色体配列の選抜に想定以上の時間を費やした。また,機能解析用コンストラクトの作成にも時間を要しており,全体に当初計画よりも遅れている。

今後の研究の推進方策

新たなRNA-seqデータも利用できるようになったため,発現特異性に基づく候補遺伝子の絞り込みをさらに進める。これらの遺伝子について機能解析用コンストラクトを作成して植物に導入し,表現型を観察する。

次年度の研究費の使用計画

当該年度の計画において,多数の形質転換体を作成する予定であったが,X染色体の候補配列の選抜が遅れ,ほとんど実施できなかったため。
遺伝子機能解析のための形質転換体作成および評価に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Sex in the liverwort Marchantia polymorpha.2013

    • 著者名/発表者名
      K. T. Yamato
    • 学会等名
      Marchantia Workshop 2013
    • 発表場所
      Yanakie, Australia
    • 年月日
      20131209-20131209
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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