• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

赤潮プランクトンが産生する特異な生理活性を有する巨大分子構造と毒性発現機構

研究課題

研究課題/領域番号 24510298
研究機関広島工業大学

研究代表者

平賀 良知  広島工業大学, その他部局等, 教授 (10238347)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード赤潮プランクトン / ヘテロカプサ / 構造解析 / 構造活性相関
研究実績の概要

広島湾で採取されたHeterocapsa circularisquama(ヘテロカプサ)が産生する二枚貝に対して特異的に致死活性を示す毒性物質の単離・構造解明およびその毒性物質の作用因子について探求を実施した。
①ヘテロカプサが産生する毒性物質は,水酸基を数多くもつ構造である。そのため,純粋にする作業を実施した。逆相シリカゲルによる高速液体クロマトグラフのスペクトルを指標に,ゲルろ過カラムクロマトグラフによる精製,イオン交換樹脂による精製,アフィニティカラムクロマトグラフを用いた精製を順次行うことによって,より純粋な化合物の取得を行った。構造解析は,水酸基を数多く持つこと,溶解する溶媒が水かアルコールに限定されていたことから,アルコール溶媒中での分解実験による小分子への誘導を実施した。これまでに,オゾン酸化による分解反応および過ヨウ素酸酸化による分解実験を実施した。数多くの生成物がそれぞれの反応によって得られたため,種々の担体を用いた高速液体クロマトグラフによる分離・精製を試みた。いずれも,核磁気共鳴スペクトルによる解析,質量分析計による分子量解析を現在実施しており,さらなる構造解析を検討している。今後,それぞれの小分子がどのような組み合わせで結合しているかの詳細を検討し,毒性物質の真の構造解析を完了したい。
②ヘテロカプサが産生する不飽和脂肪酸について,構成成分を調査した。ヘテロカプサ藻体より抽出した脂肪酸をメチルエステルに誘導した後,ガスクロマトグラフによる成分分析を行った。その結果,不飽和脂肪酸としてC18:2,C18:4,C22:6を主要成分としていること,飽和脂肪酸としてC14:0,C16:0が主要成分であることを見出した。さらに,超長鎖脂肪酸として,C26:0をわずかに含むことを見出した。超長鎖脂肪酸については,ほとんど報告例が無いため,更なる調査を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Mechanistic Studies on Selective Monohydrolysis of Symmetric Diesters with the use of Dynamic Light Scattering/Electrophoretic Light Scattering2016

    • 著者名/発表者名
      Satomi Niwayama and Yoshikazu Hiraga
    • 学会等名
      日本化学会 第96春季年会
    • 発表場所
      同志社大学 京田辺キャンパス(京都府京田辺市)
    • 年月日
      2016-03-26 – 2016-03-26

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi