脾臓細胞培養中に産生されるIFN-γを指標に肝類洞内皮細胞および癌細胞培養上清中の免疫制御因子の同定を目差した。肝類洞内皮細胞はマグネットビーズを使い、90%以上に精製する事に成功した。また乳がん細胞4T1に移植により、培養脾細胞のIFN-γ産生が一過的に増加しその後減少すること、そして4T1培養上清によってさらに減少することを発見した。この因子の同定を進め、G-CSFとM-CSFを見いだした。CT26細胞分泌因子は10 kDaよりも小さいことからLC-MSによるメタボローム解析を進め、癌進行との関わりが報告されているPGE2を見いだした。このアッセイ系により様々な活性因子の同定が期待される。
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