卵菌は動植物に感染し、時に甚大な被害を与えている。微生物生産物の化合物046-Eは、卵菌に選択的な活性を示すことから、応用への検討を行った。046-Eの標的結合分子を解析した所、nucleoside diphosphate kinase Bに結合するが、酵素活性は阻害しなかった。安全性、魚卵を用いた有効性の検討を行い、水棲動植物プランクトンへのへ安全性が高く、魚卵への卵菌の感染を低濃度で阻害する事を見出した。また、生産菌からアングサイクリン系抗生物質である046-Eの生合成遺伝子クラスターのクローニングと同定を試み、046-Eの生合成に関与する遺伝子クラスターを見出した。
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