遊漁に利用される活きた釣り餌は、おもににアジアの国々から輸入されている。釣り人による野外へ釣り餌の投棄は、外来生物の侵入経路として懸念されている。しかし、釣り餌として利用される水生動物は、どのような種類が輸入されているのかといった情報が不足している。本研究では、釣り餌動物の侵入と分散に対するリスク管理手法の解明を目的として研究をおこなった。4年間の研究成果として、釣り餌動物の種組成、非意図的輸入種の種組成、輸入釣り餌動物の環境耐性、イワムシ属多毛類の遺伝的集団構造および野外における輸入釣り餌動物の侵入状況および在来種の生息状況に関するデータを報告する。
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