教育を目的とした国際人口移動である「早期留学(大学進学以前の段階、すなわち初中高校生の留学)」の研究を通して、韓国社会における教育のグローバル化の進展過程と韓国社会の変化を明らかにした。1990年代以降の韓国における「早期留学」は、①富裕層の子どもたちの「逃避性留学」を中心とした留学ブームが起こった初期(~1999年)、②経済のグローバル化が進むなか早期留学が中間層および初等学生に広がり家族問題を引き起こした激増期(2000~2006年)、③留学の効果に対する厳しい見方が広がり早期留学に代わる方法が注目され計画的戦略的留学がみられるようになった減少期(2007年~)という変遷を辿った。
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