研究課題/領域番号 |
24510349
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
土屋 由香 愛媛大学, 法文学部, 教授 (90263631)
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キーワード | アメリカ合衆国 / 冷戦 / 原子力 / 広報文化外交 / USIS映画 |
研究概要 |
6月に東京外国語大学で開催されたアメリカ学会年次大会にて、「アイゼンハワー政権期におけるアメリカ民間企業の原子力発電事業への参入」の題目で研究報告を行った。また同じく6月に米国ヴァージニア州アーリントンで開催されたSHAFR(アメリカ外交史学会)において、ドイツ人・オーストラリア人・イスラエル人の研究協力者たちとパネルを組んで、Blessing of Atomic Energy: Japanese Embrace of Atoms for Peace and U.S. Public Diplomacyの題目で研究報告を行った。学会の前後には、研究会を開催して情報交換を行ったほか、会場の近郊にある米国立公文書館および議会図書館にて、アイゼンハワー政権期の原子力平和利用政策にかんする資料収集を行った。2度の学会報告(日本およびアメリカ)で様々な研究者からいただいたコメントや助言を吟味しながら論文執筆を進めるいっぽう、9月には学生引率でインド・ニューデリーを訪れた際、数日間を科研研究に充て、ジャワハルラル・ネルー記念図書館およびインド国立公文書館で、1950年代の米印原子力交渉についての資料を閲覧した。さらに10月には、前年から予定されていた通り、新潟朱鷺メッセで開催された国際政治学会で研究協力者らと一緒にパネルを組み、部会6「『平和のための原子力』の国際関係史」で司会およびコメンテーターを務めた。また学会の前後には研究協力者らとの研究打合せ会議を行った。その後メール等で連絡をとりつつ、次年度の科研申請を含む今後の研究の発展について話し合った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調であり、前年度から予定していた学会報告や研究会、また予定していなかった学会報告も行ったいっぽう、論文の執筆は進めたものの投稿が今年度中に間に合わなかったという禍根を残した。
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今後の研究の推進方策 |
執筆中の論文をぜひとも早期に完成させ、最終年度である2014年度中に投稿・出版に至るようにする予定である。また、2013年度に収集したデータや各方面からいただいたコメントや助言をもとに、カナダおよび韓国での学会発表と、これをベースとした新たな論文執筆に取り掛かる。
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