本研究ではアイゼンハワー政権期の原子力平和利用キャンペーン、特に世界各国で上映された原子力平和利用USIS映画に焦点を当て、そのグローバルな展開や民間企業の協力を明らかにしようとした。米国立公文書館ほか所蔵のフィルム、スクリプト、映画カタログおよび関連する公文書を精査することにより、(1)原子力平和利用USIS映画のグローバルな展開、(2)日本における展開と受容、(3)アメリカ民間企業の原子力平和利用政策への関与、の3点において研究成果を上げることができた。研究成果は、日本・アメリカ・カナダ・韓国等の学会や研究会で発表し、韓国と日本の学術雑誌に論文掲載したほか、NHKの番組でも取り上げられた。
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