研究課題
基盤研究(C)
主に中国四川省、青海省、雲南省、甘粛省のチベット地区を対象に、チベット仏教とイスラームの調査を行った。その結果、「2008年チベット騒乱」の構造解明、文化大革命終息後の中国共産党の宗教政策の変遷、宗教NGOによる公益活動の動向、チベット仏教を中心とした宗教ネットワークの形成を明らかにすることができた。現在、中国の政治と宗教の関係を論じる上で最も重要な視点は、中国共産党の統一戦線活動である。本研究は、ラルン五明仏学院の事例を用いて、チベット仏教ニンマ派と中国政府の関係を証明した。
アジア地域研究