本研究では、1990年代に誕生した農村女性ネットワークに着目し、この事例を<自己決定>を目指すサブシステンス活動の一種として捉えた上で、事例がどのような時代的特性をもった変革思想(=農本思想)として位置づけられるのかについて、ネットワーク参加者を事例としつつ、思想分析の観点から明らかにすることを目的とした。 その結果、インフォーマント各々の動機形成過程の詳細、および変革の方向性として3種のタイプが見いだせることが明らかとなり、その研究結果を「『農村女性ネットワーク』にみる変革の志向性とその形成過程 -『田舎のヒロインわくわくネットワーク』を事例に-」と題した学術論文として発表した。
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