研究課題/領域番号 |
24510381
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
東 優子 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (60330601)
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研究分担者 |
三田 優子 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (20261208)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 国際情報交換(アジア) / トランスジェンダー |
研究実績の概要 |
国際的診断基準であるDSMおよびICDが改訂されるにあたり、「性同一性障害」をめぐる議論の動向が注目されている。こうした議論、あるいはケア・支援のスキームは、もっぱら欧米の専門家が生み出した言説(医学的知識の応用)に基づいており、固有の営み(文化的装置)や経験をもつアジア諸国は周縁化・不可視化されてきた。そこで本研究では、(1)アジア諸国におけるケア・支援システムの現況を把握し、(2)収集された資料・文献(各国の母語および英語による)をデータベース化することで、(3)性別違和あるいはGender Non-conformityに関する学術的研究の進展に資することを目的とする。本研究では、以下3つの研究課題を設定する。課題1:アジア諸国におけるケアと支援システムの実態に関する調査研究(日本・アジア諸国)、課題2:アジア諸国におけるガイドラインの比較研究、課題3:Gender Non-conformityに関するデータベースの作成。調査研究の要となるネットワークづくりについては、研究協力者が主宰するネットワーク組織Trans-Asiaを基盤とし、2012年以降に開催される国際学会を通じて、研究協力者をリクルートする。諸文献の収集とデータベース化については、具体的方法について、すでに英語およびヨーロッパ言語で書かれた性科学研究のデータベース化を進めている性科学に関する国際学会WASと協力し、これを進めていく。最終的には、本研究の成果とWASのデータベースを融合させることで、この分野における研究の進展に寄与したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、アジア諸国で活動を展開する研究者やアクティビストの協力のもとに進めているが、各国の事情により文献収集が思うように進まなかったことに加え、本研究テーマをめぐる国際社会の動向が大きな転換期を迎えており、研究代表者および研究協力者が多忙を極めたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者とのネットワーキングは問題なく進展しており、各国の事情にそって文献収集方法やインタビュー調査方法の改善について調整を行っているところである。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献資料収集作業が遅延したことにより、翻訳料金が発生していないこと、またウェブサイトの立ち上げをまだ完了していないことが主な理由である。
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次年度使用額の使用計画 |
文献の一部翻訳およびウェブサイトの立ち上げ費用、および国内学会・国際学会での研究発表
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