ケニアの旧北東州で女性の地位向上を促す政策決定に伝統的指導者がどのように影響を与えてきたかを明らかにすることが研究目的であった。他民族に比べてこの地域への公教育導入は遅く、その理由は一般に言われているようにソマリ人が教育に不熱心であったからではなく、長老達が何度も植民地政府に請願し学校開設に努力してきた歴史を明らかにできた。現在現地で政治的影響力をもつ人々へのインタビューを準備していたが、過激派の報復テロが続き調査は中断した。比較のためにルワンダで調査し、下院女性議員比率世界一の素地として、植民地化以前のルワンダ王国において女性が果たした政治的役割が大きかったという事実の影響を明らかにした。
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