倫理規範と意思決定、社会規範、規範の理念の三要素からなる<倫理的価値構造のトライアングル>において、行為の具体的な場面での「実行可能な正義」と「実現可能な幸福」の概念を得た。そのうえで、人びとの選択の基礎となる情報の欠落と不公平が対立・紛争の解決を困難なものとすることを踏まえ、情報にかかわる「実行可能な正義」と「実現可能な幸福」の概念をもとに「社会的合意形成のプロジェクトマネジメント」を構築し、この考えを理論的・実践的なテキストとしてまとめた。 その内容を『社会的合意形成のプロジェクトマネジメント』(コロナ社、2016年)に組み込み、関係機関および社会にアウトリーチとして普及した。
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