研究課題
基盤研究(C)
W. E. エーアハルトは、従来のシェリング解釈とはまったく逆で、初期から後期までのシェリング思想の一貫性を提唱した。エーアハルトは、シェリングが終始一貫して「自由」を探求課題としていたと解釈し、またシェリングとスピノザとは異質だと見ている。私は、この二点に関して、エーアハルトのシェリング解釈の適否を検討した。ニーチェについては、スピノザ受容に関する最新の研究を踏まえて、「自由」をめぐる両者の関係を把握した。
西洋近・現代哲学、とくにカント、シラー、シェリング、ニーチェ、マックス・シェーラーの哲学