研究課題/領域番号 |
24520037
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
薄井 俊二 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90185009)
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研究分担者 |
田村 均 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40201628)
小林 聡 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40234819)
飯泉 健司 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70277747)
大橋 修一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70302502)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 徐霞客遊記 / 中国地理思想 / 中国哲学 / 東洋史 |
研究実績の概要 |
本研究は、中国明代に記された「徐霞客遊記」について、文献学的検討等の基礎的な研究を施し、その上でこの資料の持つ、地理学地理思想史的な特徴と、文学史的な特徴を明らかにすることを目的としている。基礎研究部門・地理学地理思想部門・文学史部門の三部門で研究を進め、中国山岳への現地調査を踏まえて行った。 H26年度は、基礎研究部門では、徐霞客の伝記資料として、陳函輝の手になる「霞客徐先生墓志銘」を公刊した。徐霞客の基礎的な伝記資料の日本語化は、初めてのことである。また遊記の全体像を把握するために、徐霞客の全行程を跡づける作業を昨年度に引き続き行い、江西遊日記と楚遊日記部分について実施し、公刊した。この部分と関連して、薄井が湖南省の九嶷山に出張し、徐霞客が観察した山岳や地質・地貌を実地調査するとともに貴重な資料を蒐集した。 地理学地理思想部門では、「山岳と洞窟」のテーマについて、関連する記述を遊記から抽出する作業を続けている。日本洞窟学会に加入し、現在の洞窟研究の成果を取り入れるべく準備を進めている。 文学史部門では、上古から明清時代までの、遊覧的な山川遊記の資料収集を進めつつあり、研究の準備が整いつつある。
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