4年間においてネパール梵文写本に基づき仏伝・説話文献の校訂・翻訳・研究を行ったが、その成果は次のごとくである。(1)『如来出生アヴァダーナマーラー』 は第1、3、4、8章の、(2)『善説語・大ラトナ・アヴァダーナマーラー』については第16、17、34、35、38章の、校定・翻訳を発表した。(3)『菩薩アヴァダーナの如意鬘』については第80、81、82、83章の梵文と蔵訳の校定と翻訳を発表し、また(4)『マハーサンヴァルタニー・カター』の全6章の校訂の出版を行い、(5)梵文『アヴァダーナ・シャタカ』の第49、66、69、97章の和訳を、上記の(2)の研究内容と関連して、発表した。
|